何故スピードマスターにシーホースが記されているのか | ユニバーサルバリュー中野店ブログ

2021/04/21

何故スピードマスターにシーホースが記されているのか

スピードマスターの裏蓋にはシーホースの刻印があります。あまりにも見慣れ過ぎていて疑問に感じることがなかったかもしれませんが、シーホースはその名の通り海を表しシーマスターのシンボルです。

シーホースとは

ギリシャ神話に登場する海の守護神です。当然、防水性の高いダイバーズウォッチが連想されます。それが何故スピードマスターに?
1932年、ロサンゼルスオリンピックの公式時計に採用されたのと同年、オメガはマリーンと名付けた時計を世に出します。商業化された世界初のダイバーズウォッチです。そして1948年、このマリーンを発展させたモデル「シーマスター」を発表します。スピードマスター誕生が1957年ですので、シーマスターの方が先に発表されたモデルなのです。
その後スピードマスターの原型となる時計が誕生します。シーマスターにキャリバー321を搭載した「シーマスター・クロノグラフ」です。この時点ではまだ「シーマスター」であり、その後「スピードマスター」となってからも裏蓋にはシーホースを刻印し続けているのです。
オメガのシーホース
また、現行品では彫りの深いメダリオン仕様となっていますが、この仕様になったのは1971年。それまではかなり薄い刻印であったため、ヴィンテージ品では消えかかってしまっていることもあります。 オメガのヴィンテージのシーホース ヴィンテージ スピードマスターの裏蓋。

近年では裏蓋がシースルー仕様となっていることも増えシーホースの刻印がないこともありますが、スピードマスター50周年時もシーホースが誇らしげに描かれてました。 オメガのシーホース スピードマスター プロフェッショナル 50周年記念モデル 311.30.42.30.01.001 オメガスピードマスター50周年モデル