【5thモデル/第5世代】スピードマスター プロフェッショナル 145.022 / 3590.50 | ユニバーサルバリュー中野店ブログ

2021/10/30

【5thモデル/第5世代】スピードマスター プロフェッショナル 145.022 / 3590.50

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スピードマスター プロフェッショナルの中で生産期間が最も長いモデルが第5世代の145.022です。 1969年~1988年に生産され、1989年にはリファレンス変更を受けて3590.50になりましたが時計としては同一のものであり、1996年まで続きました。

スピードマスター プロフェッショナル 145.022 / 3590.50 (1969年~1996年)

オメガ スピードマスター 145.022

【スペック】

ケースサイズ:42mm
キャリバー:861
駆動方式:手巻き
素材:ステンレススチール
風防:プラスチック

マイナーチェンジ

伝説的なムーブメント、Cal.321が姿を消しよりシンプルな構造となったCal.861が搭載された最初のモデルです。 登場したのは1968年。人類が月に到達する前のためこの時代のものは「プリ・ムーンウォッチ」と呼ばれています。 翌69年には人類が月面着陸に成功し、スピードマスターの裏蓋にもMOONの文字が刻印されます。その初期型がこの5thモデルの中でも特に人気の高い、ストレートライティング仕様です。
参考記事
【5thモデル初期型】ストレートライティング【ムーンウォッチ】

1971年には文字盤に段差が付いたステップ文字盤が姿を消し、裏蓋はメダリオン仕様のシーホースとなります。
参考記事
60~70年代の文字盤 ステップダイヤル

1980年代にも特徴的なディティールがあります。それが"下がりr"です。 文字盤12時位置のSpeedmasterという記載、最後のrが下に伸びています。
参考記事
【下がりr】スピードマスター 第5世代 ST145.022【ヴィンテージ】

それ以前のrの文字も下に伸びてはいるのですが、比べてみるとやや違います。
オメガ スピードマスター 下がりrの比較

145.0022

145.022がリファレンス変更を受け、1982年~1988年頃まで生産されたものはRef.145.0022となっています。 ただしこれは本当に型番の変更のみで、時計に変更点はありません。

3590.50

1989年からは型番が3590.50に変更になりました。 ここでの変更点は、ラグ裏にシリアルが入るようになったことです。 時計としては全く変わっていませんが、現在でも続いているこのシリアル刻印はここから始まりました。 オメガのシリアルナンバー

ブレスレットの変遷

生産期間が長いだけあって、ブレスレットにも変化があります。
初期モデル
1171
キャタピラブレスと同時期に、4thモデルから採用されている1171。 オメガのブレスレット 1171 オメガのブレスレット 1171
80年代後半頃
1450
コマの形状が横から見るとカマボコに見えるため"カマボコブレス"と呼ばれています。 オメガのブレスレット 1450 オメガのブレスレット 1450
後期モデル(90年代前半頃)
1479
5連タイプ。後に90年代後半(6thモデル)から使用されるブレスレットは、外から2番目の細いコマは鏡面仕上げになりますがこちらは全てサテン仕上げ。一つ一つのコマが小さいのも特徴です。 オメガのブレスレット 1479 オメガのブレスレット 1479