スピードマスター アラスカプロジェクト | ユニバーサルバリュー中野店ブログ

2022/06/16

スピードマスター アラスカプロジェクト

1969年から1970年代、月面着陸用のプロトタイプとして白い文字盤のスピードマスターが作られました。大気の無い宇宙空間での強い太陽光線を反射するため、熱反射効率を考慮した白色。さらに時計全体を覆ってしまうアルミのカバー(熱遮蔽体)まで備えています。 NASAに関与するものは極秘であったため、オメガは「アラスカ」というコードネームでNASAのことを指していました。つまりアメリカのアラスカ州とは関係ありません。

スピードマスター プロフェッショナル アラスカプロジェクト 311.32.42.30.04.001

スピードマスター プロフェッショナル アラスカプロジェクト 311.32.42.30.04.001 【スペック】
ケースサイズ:42mm
キャリバー:1861
駆動方式:手巻き
パワーリザーブ:48時間
素材:ステンレス
防水:5気圧
風防:強化プラスチック

このモデルは2008年に1970本限定でリリースされた、アラスカプロジェクトの復刻です。 前述のとおりまず目を引くのがホワイトダイヤル。そしてロケットのように見えるクロノグラフの積算計。クロノグラフ秒針は赤になっています。 付属品として白いストラップも付いていますが、何と言っても目玉はこれです。 スピードマスター プロフェッショナル アラスカプロジェクト 311.32.42.30.04.001のケース 陽極酸化処理を施したアルミ製アウターケース、熱遮蔽体です。 陽極酸化処理はアルマイトと言った方が馴染みがあるでしょうか。簡単にいうと錆びにくく、耐食性が上がります。 スピードマスター プロフェッショナル アラスカプロジェクト 311.32.42.30.04.001の箱 宇宙空間の-148℃~+260℃の温度に耐えることが書かれています。確かにこれなら極限環境にも耐えられそうですね。 スピードマスター プロフェッショナル アラスカプロジェクトのプッシャー ケースに入れた状態でもクロノグラフを操作できるようになっています。リューズを巻くことは出来ませんが... とは言え当時の宇宙飛行士の腕に、この赤くて巨大なケースを装着したスピードマスターを見たことはありません。 結局このホワイトダイヤルもアルミのケースも採用はされなかったのです。ノーマルのままで十分だったからです。そんな訳でこのアラスカプロジェクトはプロトタイプのみが作られ、復刻版にて初めて日の目を見たのでした。