廉価版として始まった、スピードマスター オートマチック の魅力 | ユニバーサルバリュー中野店ブログ

2021/04/11

廉価版として始まった、スピードマスター オートマチック の魅力

CONTENTS

「スピードマスター プロフェッショナル」が手巻きにこだわり続けるのに対して、自動巻きのスピードマスターも数多く存在します。 その人気の火付け役となったモデルが、1988年の発売以来約20年間に渡ってロングセラーを続けた「3510.50」です。

オメガを普及させるための廉価版だった

スピードマスターと言えば手巻きの「スピードマスター プロフェッショナル」が元祖です。 このプロフェッショナルのデザインを踏襲し、自動巻き化したものが3510.50です。 黒い文字盤にインダイヤルが横に3つ並んだ所謂「横目」のクロノグラフ、日付表示は無し。ケース径は39mmと、プロフェッショナルに比べ3mm小さくなっていますがデザインはほぼ一緒です。ムーブメントは価格を抑えるためETA社のものを採用しています。

ETAポン

ETA社のムーブメントをポン付けした、という意味の揶揄された言葉です。ではETAのムーブメントは悪い物なのでしょうか。
もちろん答えはNOです。
汎用性が高く優れたムーブメントであるからこそ各ブランドが採用しています。オメガもETAから供給されたムーブメントをベースとし、独自の改良を施して時計を仕上げます。 ただし、改良等を加えずETAをそのまま使用するメーカーが存在することから、ETAポンなんて言葉が生まれてしまったのでしょう。
また、ETAベースのムーブメントには実用面でのメリットがあります。メンテナンスが容易であることです。
最近のオメガであればコーアクシャルという独自開発のムーブメントを採用していますが、構造が独自でメーカー以外でオーバーホール・修理を行うことが困難になる可能性が高まります。 メーカーでの修理は安心感があるので悪いことではありませんが、費用はかなり高くなります。

搭載ムーブメント

生産期間が長かったこともあり、3510.50に搭載されていたムーブメントは4種類あります。
1988年~1996年:Cal.1140
1996年~1997年:Cal.1141
1997年~2000年:Cal.1143
2000年~2006年:Cal.3220
オメガのムーブメント 左:Cal.1140 右:Cal.3220

価格の推移

ロングセラー商品であり、生産終了後も人気モデルであり続けた3510.50ですが、2020年夏ごろ中古価格の相場に変化が現れました。以下、本モデルの買取価格の推移です。 オメガのムーブメント 長年10万円台前半辺りで安定していた買取価格が急上昇しました。
理由として考えられることは、海外相場の上昇です。
今のところ日本は、世界で最もオメガを安く買える国と言われています。日本ではロレックスの方が格上という認識が強いオメガですが、海外での評価はとても高いことがうかがえます。その需要が日本の相場も底上げしているのでしょう。

実際どうなの?

改めて手に取ってみるとこの時計、確かに恰好良いです。
まずはサイズ感。39mmという絶妙なサイズが腕に馴染み、大き過ぎず小さ過ぎず丁度良い。
そして随所に感じられるヴィンテージテイスト。(正確にはヴィンテージと呼ぶには新しすぎるのでしょうが)
膨らみのあるプラスチック風防。
ちょっと開閉しずらいバックルと軽量なブレスレット。
ロレックスでもシングルバックル時代のものが値上がりしております。このちょっと古臭い感じがヴィンテージ好きな人にとっては何とも魅力的でしょう。

現在、スピードマスター 3510.50は25~30万円程で販売されていますが、海外では40万円前後で販売されているようです。手に入れるなら今のうちかもしれません!