【下がりr】スピードマスター 第5世代 ST145.022【ヴィンテージ】 | ユニバーサルバリュー中野店ブログ

2021/07/05

【下がりr】スピードマスター 第5世代 ST145.022【ヴィンテージ】

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スピードマスターが1957年に誕生し、60年以上の時が経ちました。
2021年現在、第7世代の最新現行モデルが発売されていますが、第5世代モデルとして、1968年~1996年までスピードマスター史上最も長く生産されたのが当モデルです。 近年のヴィンテージ市場でもロレックスと並び、オメガのヴィンテージもその地位を不動のものとしています。
高値が続くオメガのヴィンテージの中でも、ご紹介する【下がりr】はまさに“今”狙い目なヴィンテージモデルではないでしょうか。

スピードマスター プロフェッショナル 第5世代 ST145.022

下がりr 【スペック】
ケースサイズ:42mm
キャリバー:861
駆動方式:手巻き
パワーリザーブ:48時間
素材:ステンレススチール
防水:日常生活防水
風防:プラスチック

下がりr

スピードマスターの転換期となったモデルであり、様々な仕様変更が行われていますが、こちらは1980年代のSpeedmasterの「r」が下に伸びている通称「下がりr」です。
Sも縦に伸びており、ヴィンテージの魅力溢れる一本となっています。
この第5世代以降、基本となるデザインはほぼ変わらないですが、ダイヤルのマイナーチェンジは度々行われています。
下がりr

キャリバー861

名機キャリバー321からキャリバー861に変更されたのも第5世代からです。
通常ムーブメントにはステンレスカラーのものが多いですが、このキャリバー861は銅色ムーブメントといい、その名の通り銅のメッキが施された非常に美しいムーブメントが搭載されています。
キャリバー321はパテックフィリップなどの歴史ある雲上メーカーのクロノグラフムーブメントのベースとなり非常に高額です。
キャリバー321の後継機として量産型に切り替わった点はコレクター目線だと物足りないのかもしれません。
しかし、実用的なヴィンテージという目線で見た時に、量産型である分、部品の入手やメンテナンスの面で安心して使用出来るのがプラスポイントではないでしょうか。 キャリバー861

裏蓋

裏蓋にはシーホース刻印の裏蓋やストレートライティングなどもあります。
当モデルはシリアルナンバーから1985年製と推測されますが、年式は参考程度にお考えください。
FLIGHT-QUALIFIED BY NASA FOR ALL
MANNED SPACE MISSIONS
THE FIRST WATCH WORN ON THE MOONの刻印と共にシーホースが刻まれています。
裏蓋 裏蓋のシーホースについては以前こちらの記事で詳しく書いてありますので、一読してみてください。

ST145.022

正面 ST145.022は長きに渡り生産されたため、多くのサブリファレンスが存在します。
ダイヤルのマイナーチェンジやブレスレットの仕様が異なるなど、同モデルでありながら細かな違いがありますが、オメガらしくもあり、ヴィンテージならではの奥深さといったところでしょうか。

冒頭でも述べたように、スピードマスター史上最も長く生産されたモデルではありますが、この時代は機械式時計がクオーツ時計の勢いに押され時計メーカーの危機でもありました。 オメガも例外ではなく、キャリバー321から量産型のキャリバー861に切り替えたとはいえ、生産数を抑えていたともいわれています。
そのため【下がりr】も生産年数の割には数が少ないとも想定されています。
これからヴィンテージや人と被らないスピードマスターの購入を検討されてる方にはお勧めのモデルです。