2021/05/11
スピードマスター名前の由来
今でこそ「ムーンウォッチ」として有名なスピードマスターですが、「宇宙に行った時計なのにスピードマスター?」と疑問をお持ちの方も多いのではないでしょうか。
そんなスピードマスターの名前の由来を解説していきたいと思います。
スピードマスターが誕生した1957年、世界的にモータースポーツが流行り始めた頃で、タイムの計測にストップウォッチが重宝されていました。 腕時計としてストップウォッチ機能を搭載したクロノグラフは、まさにうってつけだったのです。
くしくもスピードマスター誕生の二年前、1955年にオメガはシーマスター300を完成させていました。 シーマスター300の普及により水を制覇したオメガが次に狙ったターゲットは「陸」でした。 シーマスタークロノグラフのケースを流用し、ベゼルにタキメーターを搭載したモデルが「スピードマスター」と名付けられたのは必然だったのです。 ちなみに、スピードマスターの裏蓋に刻印されたシーホースはその名残のようです。
シーマスターの派生モデルだった初代スピードマスター「CK2915」はケースのみならず、時分針もシーマスターからの流用となりました。 この時分針はダイバーズウォッチとしての視認性は良かったのですが、クロノグラフの針としては形状が大きすぎてインダイヤルを隠してしまうという欠点がありました。 そのため、この時分針はセカンドモデルには採用されなくなりました。
宇宙に行くことを目的として製造されたわけではなかった
まず初めに、スピードマスターは最初から宇宙に行くことを目的として製造されたわけではありません。スピードマスターが誕生した1957年、世界的にモータースポーツが流行り始めた頃で、タイムの計測にストップウォッチが重宝されていました。 腕時計としてストップウォッチ機能を搭載したクロノグラフは、まさにうってつけだったのです。
くしくもスピードマスター誕生の二年前、1955年にオメガはシーマスター300を完成させていました。 シーマスター300の普及により水を制覇したオメガが次に狙ったターゲットは「陸」でした。 シーマスタークロノグラフのケースを流用し、ベゼルにタキメーターを搭載したモデルが「スピードマスター」と名付けられたのは必然だったのです。 ちなみに、スピードマスターの裏蓋に刻印されたシーホースはその名残のようです。
シーマスターの派生モデルだった初代スピードマスター「CK2915」はケースのみならず、時分針もシーマスターからの流用となりました。 この時分針はダイバーズウォッチとしての視認性は良かったのですが、クロノグラフの針としては形状が大きすぎてインダイヤルを隠してしまうという欠点がありました。 そのため、この時分針はセカンドモデルには採用されなくなりました。