【初代の復刻】スピードマスター ファーストレプリカ 3594.50 | ユニバーサルバリュー中野店ブログ

2021/11/26

【初代の復刻】スピードマスター ファーストレプリカ 3594.50

スピードマスターが誕生したのは1957年。以来、基本デザインやコンセプトを変更することなく現代まで続く時計です。 その初代モデルを復刻したモデルが、スピードマスター ファーストレプリカ 3594.50です。

スピードマスター ファーストレプリカ 3594.50

オメガのムーブメント 【スペック】
ケースサイズ:42mm
キャリバー:1861
駆動方式:手巻き
パワーリザーブ:48時間
素材:ステンレススチール
防水:3気圧
風防:プラスチック

1997年に発売されたスペシャルボックス内の1本として作られ、他のモデルは限定生産でしたがこのファーストレプリカは2003年頃まで生産されました。 当時はオメガ博物館ですら初代モデルは収蔵しておらず、スピードマスターコレクターから寄贈を受け実現した再現モデルです。

再現ポイント

文字盤のロゴ
文字盤12時位置のΩマークは立体的なアプライドロゴになっています。"OMEGA"の書体も忠実に再現され、NASAで採用されてから入るようになった"PROFESSIONAL"の文字は入っていません。
オメガファーストレプリカのロゴ

初代モデルの特徴であるブロードアロー針。大きな矢印の形をした時針とかなり太い分針です。シーマスターからの流用で、ダイバーズウォッチであれば心因性に優れた形状ですが、クロノグラフの針としてはインダイヤルの針を隠してしまうためセカンドモデルからは採用されていません。 オメガファーストレプリカの針
ステンレスベゼル
スピードマスターと言えば黒いベゼルがイメージされますが、初代ではステンレスのベゼルです。ベゼルと針が初代モデルとそれ以降のモデルを見分ける最も大きな特徴でしょう。

裏蓋の刻印
これは厳密には再現はされていないのですが、スピードマスターがムーンウォッチであることを示す刻印が入っていません。当時はまだ月に行っていないので当然そうなるのですが、本来はこのような立体的な刻印ではなくもっと薄い刻印です。 オメガファーストレプリカの裏蓋

非再現ポイント

ケース形状
本来はリューズガードがない(ケースがリューズを覆っていない)ケース形状ですが、ここは残念ながら再現されていません。当時(1997年)のスピードマスター プロフェッショナルのケースがそのまま流用されているようです。

ブレスレット
最近の限定品等ではヴィンテージのキャタピラブレスを再現したようなデザインのものもありますが、ファーストレプリカでは再現されていません。発売当時の現行品だったブレスレットがそのまま採用されています。途中で採用されているブレスレットが変更されているため、購入する際はどちらの仕様を選ぶか気を付けたいところです。
オメガファーストレプリカの裏蓋
後に登場する"Speedmaster '57 1957 トリロジー 311.10.39.30.01.001"ではより再現度の高い初代復刻がなされていますが、その分価格も高くなっています。(中古相場で100万円前後) オメガ311.10.39.30.01.001 その分このファーストレプリカは30万円台で買えてヴィンテージの雰囲気も味わえる、かなり狙い目ではないでしょうか。
人とは一味違ったスピードマスターが欲しいならオススメのモデルです。