機械式時計はゼンマイのほどける力を動力源にしています。
スピードマスターも一部を除き機械式時計で、ゼンマイの巻き上げ方式は手巻きと自動巻きがあります。
手巻き時計の使用方法
スピードマスターの中心的存在、”スピードマスター プロフェッショナル ムーンウォッチ”は手巻きの時計です。リューズを手動で巻き上げる必要があります。
リューズはねじ込み式になっている時計もありますが、スピードマスターはねじ込み式ではありませんのでそのまま巻き上げることができます。
ゼンマイは上の写真の矢印の方向に回したときに巻きあがりますが、方向は気にせず巻いて戻す、巻いて戻す、という動作を繰り返せば大丈夫です。
止まっている状態から40回ぐらい巻くと、巻き止まりがあります。これ以上は巻けない状態ですのでそこから無理に力を入れて巻くとゼンマイが切れてしまうので注意が必要です。
自動巻き時計の使用方法
自動巻きの場合は手動でリューズを巻く必要がありません。内部のローターが腕の動きに応じて回転するため、自動でゼンマイが巻き上がります。
スピードマスターの場合は加えて手巻き機能も付いていますので、手動で巻き上げることも可能です。自動巻きの場合は巻き止まりはありません。
時刻の合わせ方
ゼンマイを巻く際はそのまま回せばよいのですが、時刻を合わせる際はリューズを引いて行います。日付表示機能が付いた時計なら2段、日付無しなら1段引けば時刻を合わせられます。
時刻を合わせる際は、時間を進める方向に回すことが基本と言われています。
オメガの取扱説明書を見るとこの記載はないのですが、時計が本来動作する方向に動かした方が負担がかからないというのは確かな気がします。
スピードマスターの場合、プロフェッショナルはリューズを引いても秒針は止まらず、自動巻きモデルでは、全てを確認したわけではないのですが秒針が止まるものが多いです。
日付の合わせ方
日付表示機能を搭載したモデルの場合は、リューズが2段階引けるようになっております。一つ引くと日付合わせ、二つ引くと時刻合わせです。
日付を合わせる際の注意点は、午後8時から午前4時までの間には行わないことです。日付を合わせる歯車がかみ合った状態で無理に回すことになるので故障の原因となります。
日付変更禁止の時間帯はキャリバーによってやや異なります。そこでお勧めは6時前後にしておくことです。これなら午前午後問わず問題ありません。
リューズの戻し忘れにご注意を!
時刻や日付合わせを行った後には引いたリューズを必ず戻してください。
引いたままの状態では隙間が生じ、防水性が無くなります。戻し忘れにはくれぐれもご注意ください。
クロノグラフの使用方法
具体的な使い方は
こちら の記事をご覧ください。
ここでお伝えしたい注意点は、リセットを行うのは必ずクロノグラフを止めてから。動作中にリセットボタンを押すと、かみ合っている歯車を無理に動かすことになります。日付変更禁止時間帯の注意と同じで、これも故障の原因となります。
まとめ
機械式時計だからと言ってそれほど難しいことはありません。電池式時計と共通している点も多く、慣れてしまえば自然と出来るようになることばかりです。
まだ機械式時計を使ったことがない方は、最初の1本にスピードマスターはいかがでしょうか?